Rose of blood *short story*

ローズと向かい合う様に椅子に腰かけると、すぐさま使用人がお茶を持ってきた。


ローズはハーブティーが好きなようで、いつも違う種類のハーブティーを出される。



『相変わらず求婚者が絶えないようだな』

「そうなの…有難いことだけど正直ちょっと困ってるわ」

『今回も全て断ったのか?』

「断ったんだけど…ちょっと…ね……」



困ったような表情をみせ、口を紡ぐローズ。


話したくないようだったが、俺は話を続けた。



『何か問題でも?』

「…断ったんだけど、ヘインズ王子にまずは友人としてお食事にでも…と誘われているの」

『…行くのか?』

「たぶん行くと思うわ…友人としてと言われてしまったら無下に断ることができなくて……」

『そう、楽しい食事になるといいな』