Rose of blood *short story*

「初めまして、いつも兄がお世話になっております。妹のローズと申します。シエル王子でいらっしゃいますよね?」

『はい、初めまして。シエルです』

「お話で聞いていたよりも綺麗な方で驚きました。どうぞ、ごゆっくりなさって下さいね」

『はい』



ローズ姫は笑顔でジョシュの隣へ駆けて行き、ジョシュと笑いながら前を歩いている。


俺と同じ金色の髪に金色の瞳。


俺よりも透き通るような金色で、思わず触れたくなるような艶やかな髪をしている。



『ローズに求婚の申し出が多くて、ルーシャスは困り果てているようだ』

「あれだけ綺麗で心の優しい子ですもの。娶りたいという男性は結婚するまできっと絶えないでしょうね」

『結婚しても夫となる男は気が緩められんな』

「ウフフ、そうね」



父上たちの会話を聞いていて俺もそうだろうなと納得してしまった。


ローズ姫は一体どんな男に惹かれるんだろうか。