城内に入り、ジョシュを先頭に歩いていると、段々こちらに近づいてくる足音が聞こえた。


走ってきているようだ。



「ジョシュお兄様ッッ!!お帰りなさいッッッ!!」

『ただいま、ローズ』



凄い勢いでジョシュに抱きつき、無邪気な笑顔を向けるローズ姫。


俺は一目でローズ姫に釘付けになり、胸が高鳴るのが分かった。



「ランスおじ様とエマおば様!!お久しぶりです」

『元気そうで安心したよ』

「本当にいつ見ても愛らしいこと」

「ありがとうございます////」



母上の言葉に頬をほんのりピンク色に染め、お礼を言うローズ姫は本当に愛らしかった。


ジョシュが妹の事が可愛くてしょうがないという気持ちが、今分かった気がする。


俺の存在に気付いたローズ姫は、笑顔で近付いてきた。