Rose of blood *short story*

シエルがマイクを持って国民に話しかける。


そう、今から愛しい我が子をみんなに紹介する為に。



『皆も知っている通り、色々と事情があり式を挙げるのが遅くなってしまった。その事情の中にはとても幸せな出来事もあった。その出来事をこの場を借りて、皆に紹介させてほしい』



ランスおじ様とエマおば様が双子を抱っこして、こちらにゆっくりと歩いてくる。


シエルはルナを私はリオを抱きかかえ、二人の顔を国民に見せた。



『5ヶ月程前に妻のローズが生んだ双子の子、兄のリオとその妹のルナだ。この子たちの成長を皆にも温かく見守ってもらえればと思う』



シエルの言葉に再び大きな歓声が沸き、気持ちよさそうに眠っていた子供たちは驚き目を覚ましてしまった。


それでも泣くことはなく、この場の雰囲気を楽しんでいるかのように二人とも零れんばかりの笑顔を見せた。