Rose of blood *short story*

「この国は好き?」

「大好きっ!!」



元気よく曇りのない瞳で答えるエレナが愛らしかった。



「エレナやみんなが幸せになれるように、皆に愛され続ける国になるようにこれからも頑張るから、だからこれからもこの国を好きでいてね」

「はいっ!!」

「エレナが将来素敵な男性と巡り会えますように」



私はそっとエレナのおでこにキスをした。


エレナの顔を見るとニコニコと笑っているものだから、私まで自然と笑みが溢れる。


周りがざわつきはじめ、後ろを振り返ると少し呆れ顔のシエルが立っていた。



『本当に困った花嫁だ』

「アハハ…ごめんなさい」

『小さなレディとの話は終わったのかい?』

「えぇ」



シエルは笑顔でエレナの頭を撫でると私の手を握り、もといた場所へと足を進めた。