Rose of blood *short story*

扉が開き一歩外に出ると、歓声が起こり皆の声が聞こえてくる。



「「「『『シエル様ぁぁぁ!!ローズ様ぁぁぁ!!ご結婚おめでとうございますッッッッ!!』』」」」



あまりにも凄い歓声で、そしてみんな笑顔で迎えてくれたことが嬉しくて涙が溢れた。



『今からそんなに泣いたら、せっかくの綺麗な顔が終わりには台無しになってしまうよ』

「だっッッてぇッッッ…」



私が泣いている事を知ると、皆頻りに私の名を呼んでくれる。


この国の人たちは何て温かいんだろう。



『もう少し前に行こう。ここでは皆に顔が見えない』

「うんッッ」



必死に涙をこらえ、シエルに手を引かれながらゆっくりと前に足を進めた。


するとさっきよりも大きな歓声をあげてくれる。


そんなみんなに応えたくて、私は心からの感謝と喜びを笑顔で表した。


そして皆に一礼をした。