Rose of blood *short story*

私が走って駆け寄ると、ジョシュお兄様は慌ててこちらに走ってきた。



『走っちゃダメだ!!転んだらどうするんだ!!』

「大丈夫よ」

『ローズが大丈夫でも周りがヒヤヒヤするんだよ』



ジョシュお兄様の言葉通り、私が走ってこけても大丈夫なように、近くにいる騎士団は剣を地面に置き、いつでも支えられる体制を取っていた。


みんな心配しすぎだよ…。



「ごめんなさい…。ただ訓練を見てみたくて来ただけだから、私のことは気にせずどうぞ続けて」

『いや、少し休憩にしよう』



ジョシュお兄様の言葉に騎士団たちは皆一斉に返事をした。


ビックリするくらい大きな声で、肩が飛び跳ねてしまった。


ラキを見ると目がエルグラムの姿を追っている。


エルグラムはラキの気持ちに気付いてるのかな?