Rose of blood *short story*

式は敷地内にある広場で行われる。


広場に通じる扉まであと少し。


外からは物音ひとつせず静まり返っているようだ。


その静けさのせいで余計に緊張と不安に襲われる。



『まだ緊張してるの?腕が硬直してるみたいにカチコチだよ』

「…だって」



緊張のせいで、いつの間にかシエルの腕に添えた手に力が入ってしまっていたようだ。



『いつものローズの笑顔を見せてあげればいい。飾らなくてもローズは気高く美しく、そして内面も素敵だ』

「ありがとう////」



シエルの言葉に勇気をもらい、私は深く深呼吸をして笑顔を見せた。


それが合図かのように、シエルは再び足を進め扉に手をかけた。