Rose of blood *short story*

私にしてあげられること…。


考えていると、子供たちが先生の指を握って安心している様子が目に入る。


そうだ…。



「ねぇ先生」

『はい』

「お父様の病院では訪問診療はなさっているの?」

『えぇ、重病の方などは家から出られない方もいらっしゃいますので』



先生の返答を聞いて私は安心した。


安心したら自然と顔が緩んでしまった。



「だったらリオとルナを月に1度診てもらえない?二人とも先生にとてもなついているようだし、私としても先生に診てもらった方が安心だわ」

『ローズ様…』

「それでも少ないけれど、そうすれば彼女と月に2度は会えるでしょう?先生のお父様には私から直接お願いするから」

『なんと…お礼を申し上げればいいのか……。お心遣いありがとうございます』



先生は私の提案を笑顔で受けてくれた。


少しでもたくさんの人が幸せになれればいいなと思う。