Rose of blood *short story*

ラキに赤ちゃんを預け、私は再び襲ってくるであろう陣痛に備えた。


また、あの痛みに耐えなければいけないなんて…。



「ンッッ…ッッ………」



先生の言うとおり、再び激痛に襲われる。


さっき体験していたから少しは余裕があるかと思っていたけど、大きな間違いだった。


痛い…。



『ローズ様少しお腹を押させて頂きます』



私が頷くと先生がお腹に手を当て、赤ちゃんを押し出すようにお腹を押さえつけた。



「ンンッッッッ!!」

『もう少しの辛抱ですッッ!!』



シエルが額についた汗を優しく拭いてくれる。


泣いてもしょうがないのに、嬉し泣きが段々と痛みの涙に変わっていく。


もう…ッ無理……。



暫くすると二度目の産声が部屋中に響き渡った。



『ローズ様、よく頑張りましたね。女の子ですよ』

「先ッ生…あり、がとうッッ」

『ローズお疲れ様…二人ともとても愛らしい子だよ』



シエルは涙を流しながら我が子を愛しそうに抱いていた。


私はその姿を見て涙がとめどなく零れ落ちた。