Rose of blood *short story*

「今後も事業に必要なお金を支援してもらう代わりに、私は両親に売られたの。伯爵様は飽きっぽい方だから、今は私は呼ばれない…だけど、いつまで生かしてもらえるかも…分からない」

『ずっと…傍にいてよ……エリーは俺の全てなんだから』

「アッシュ……」



優しくエリーの腕に包まれ、俺は目を閉じた。


どんなに辛いことがあっても、この腕の中にいる時だけは忘れられる。



「私にとっても貴方が全てよ…アッシュ、愛しているわ」

『エリーは俺にとってお母さんみたいな存在なんだよ』

「…ありがとう」



いつかこの屋敷を出られたら、エリーと一緒に静かに暮らしたい。


どんなところでもいい。


こんなに豪華な家なんて望んでない。


こんなに豪華な服も家具も…。