Rose of blood *short story*

段々とローズの声がはっきりとしてきた。


話し相手の声も。


近付いている証拠だ。



"変な事を聞いてもいいかな?"

"何?"

"一緒にいた男の人とはどういう関係なの?"

"私の旦那さん"

"帰ってきたと思ったら結婚してるなんて……なんと言うか…驚いた"



話の雰囲気的に只声を掛けられたわけではなさそうだ。


どうやら知り合いのようだ。


声のする方へと足を進めていくと、そこには外に出られるようテラスがあった。


ガラス越しにローズの姿が見える。


そしてローズのすぐ隣には知らない男。



"そんなに一気に飲まない方がいい"

"大丈夫だよ"

"そんなに潤んだ目で男を見るもんじゃないよ"

"男?まぁ君でしょ?"



あんなに酒は飲まないと言っていたのに、一体何を考えてるんだ。