「花、どこいる?」 立ち上がりながら聞くと、ほっとした顔をする。 「分かんない。東條くんなら見つけられるよ。だけど、中途半端な気持ちなら行かないで」 「ああ、ありがとな」 言い終わる前に、俺はある場所へ走り出していた。