「好きだよ」


「……じゃあ、許してあげる」


「花は?」


「私も、同じ」



目を逸らしてそう言うと、蓮は眉を寄せる。



「なんでよ。許しただけありがたいと思いなよ」


「いや、おかしいだろ」



言葉にするのは恥ずかしいから、今日は特別だよ?



「……大好きっ」



一瞬驚いた顔をした蓮は、笑って優しくキスをした――……。