「なに?友依」 「ううん、なんでもないの。ごめんね」 話す気はないみたいで、そのまま席に戻ってしまう。 おかしい。 ここのところ授業になんて全く集中できなくて、気付いたら蓮を見てる。 少し前に席替えしたから、ちょうど黒板の方向に蓮がいるんだ。 当然目が合ったことはなくて、周りからは別れたと思われているみたいで女の子が群がる。