嘘つきな彼女Ⅱ



「……じゃあ」



無言で立ち去ることはできなくて、一言言って背を向ける。



「あっ、おい」



そんな言葉と共に腕を引かれて、私はまた敦の前に立った。



今度は何……?



「……ごめん」






敦の顔が近づいて、そのまま唇を塞がれた。