にやけそうになるのを我慢してうつむいていると、ふと視線を感じて顔を上げる。 そこには私を見る敦がいて。 私はすぐに目をそらして、またうつむく。 「敦どこ見てんの~?」 「や、べつに……」 「あぁ、山田花子?あんなの放っとこうよ」 周りの女の子たちにも気付かれるくらい、本当に私を見てることが多い。