「へえ……ま、いいや。また今度な」 あれ。 思いがけず早く引き下がられて、戸惑う。 なにかされるよりは全然いいんだけど。 それにしてもなぁ……。 私の席から離れた途端に囲まれる敦を眺める。 あれだけ沢山の友達がいるんだから、私なんかに執着しなくてもいいのに。 なにを思っていつも話しかけてくるんだろう。