嘘つきな彼女Ⅱ


「へえ……ま、いいや。また今度な」



あれ。



思いがけず早く引き下がられて、戸惑う。



なにかされるよりは全然いいんだけど。



それにしてもなぁ……。



私の席から離れた途端に囲まれる敦を眺める。




あれだけ沢山の友達がいるんだから、私なんかに執着しなくてもいいのに。




なにを思っていつも話しかけてくるんだろう。