「なんか、楽だね」 ポツリと漏らした私に、友依が首を傾げる。 「なにが?」 「うん、こうやって友達と帰ったりするのが」 「そうだね~、私もあんまりしたことなかったなぁ」 友依にとって、それは笑って言えるくらいの出来事になったのかな。 もし私と友達になったことで、そうできたのなら嬉しいな。