「なんか用事?」 「花が先言えよ」 「あ、うん。……あのね、私」 別に口ごもる必要はないんだけど、なぜか少し考えてしまう。 「私ね……キャバクラ辞めることにした」 この選択を反対されることはないだろうけど、少し緊張している。 だんだん声が小さくなるのが、自分でも分かった。