嘘つきな彼女Ⅱ



「なんか用事?」


「花が先言えよ」


「あ、うん。……あのね、私」



別に口ごもる必要はないんだけど、なぜか少し考えてしまう。



「私ね……キャバクラ辞めることにした」



この選択を反対されることはないだろうけど、少し緊張している。



だんだん声が小さくなるのが、自分でも分かった。