嘘つきな彼女Ⅱ



「……花?なんかあったのか?」



岳が、心配そうに聞いてくる。



あんまり目に見えるように悩んだりはしないから、珍しいのか。



……分かりやすい、とも言うけど。



私は少し笑って、尚くんのことを話した。