嘘つきな彼女Ⅱ


「花」



ガードレールに寄りかかっていた私は、不意に呼ばれて勢いよく振り返る。



そこにはなぜかニヤニヤ笑う蓮がいて。



「……何。気持ち悪い」



思わず本音を漏らしてしまう。



慌てて口を押さえても、言ってしまったものは取り消せなくて。