「花」 ガードレールに寄りかかっていた私は、不意に呼ばれて勢いよく振り返る。 そこにはなぜかニヤニヤ笑う蓮がいて。 「……何。気持ち悪い」 思わず本音を漏らしてしまう。 慌てて口を押さえても、言ってしまったものは取り消せなくて。