「お先に失礼しまーす」 申し訳ない気持ちも含めて、小さい声で。 いつもより早めに切り上げた私は、少し大きめのバッグを持つ。 「あれ?そのバッグ初めて見ました」 たまたま控え室にいたレイラちゃんに声を掛けられて、ドキッとする。