嘘つきな彼女Ⅱ


噂は流れて、私に告白する人もいなくなり、平穏な時を過ごしていた、



ある日のこと。



「花子……」


「ん?」



放課後、帰り支度をしていた私に、美雪が声を落として話し掛ける。



なぜか、教室の中はシーンとしている。



まだみんないるはずなのに……。