嘘つきな彼女Ⅱ


私を呼んだ人は、他クラスの知らない男子。



「何ですか?」


「ちょっと来てくれない?」



断る理由もなくて着いて行くと、連れてこられた先は屋上の手前。



「山田さんが好きなんだ。付き合ってください」



「……ごめんなさい。あなたのことよく知らないので」



敦と別れてから、なぜか告白されることが多くなった。



今は誰とも付き合う気になれないけど。