「ねぇ、岳?どうしたの?」 「……もしかしたら、だけど。親父達の乗った飛行機が、墜落した」 その瞬間、目の前が真っ暗になった。 そこからの記憶は曖昧。 2人の葬式のことや遺産相続のことなどは、全ておばあちゃん任せ。 私は泣き通しで、隣にいた岳はずっと泣くのを我慢していた。