鬼畜御曹司と貧乏お姫様

「ごめ…さない…嘘ついたの…経験あるなんて嘘なの…」



愁夜さんは私の中から
自身を抜いた。


すると私を起こして
自分と向き合う形で
私を膝の上に乗せた。



「ほんとなんだな?」


私はコクんと頷いた。



「よかった…」


「よかったって何で…?」



愁夜さんは私を見た。


「千陽が経験なくてよかったって言ってんだよ。経験あるって聞いた時その相手の男殺したくなった…」



おいおい…殺したくなったって…


でも何でだろう…

安心そうに笑った愁夜さんを愛しいて思ってしまった。



私犯されそうになったのに…