鬼畜御曹司と貧乏お姫様

「し…かし」


私は後退りしながら言った。


私を追ってくる愁夜さん。



トン………


え……壁…?


私はソーっと愁夜さんを見た。


愁夜さんは口元を上げて笑っていた。


「け…敬語で話せと言われ…ンッ…」