鬼畜御曹司と貧乏お姫様

「は………?」



今の私の顔はマヌケな
顔をしてるだろう。


「何だその顔。」



男は私の顔を見て笑った。


嫌々、誰でもそう
なりますって…


「俺ん家って家政婦みたいな?」


「違う、メイドだ。」




は?


メイド?


あのフリフリな服着て

『お帰りなさいませ、ご主人様!』

て言うやつ?



「嫌、遠慮します。」


私はくるりと回転して
歩き始めた。