「失礼します」

「おっ姫島。あ、こんにちは」

先生は私の親に小さく
礼をした。


お母さんと先生は気が合うようで
会話が止まることがなかった



先生ありがとうね。


あたしが親にずっと会って
ないからきっとしてくれた事

本当にありがとう


「素敵な先生だったね」

「うん…」

「美織 先生の事 好きでしょ?」

「なんでわかったの?」

「だって顔に好きって書いてあったもの」

「わかりやすい?」

「わかりやすい…」

なんていいながら普通の
親子として話せた

「でもお母さんは反対」

「え、どうして」


「先生は、生徒みんなを平等に見ないといけないのよ」

「先生と初めて会ったときは先生と生徒って関係じゃなかった」

「でも反対よ。」


お母さん。

お母さんなら絶対応援してくれる
そう信じていたのに…



「いつも帰って来ないくせにわかったような事言わないでよ」



お母さんに反抗的な態度を
見せたことがないため

お母さんはビックリしていた。