「ねぇ、ねぇ」

「どうしたのですか?紗紀さん」



英語の授業が終わり綾女は私の席まで小走りでやってきた。

小動物みたい。



「さっきの坂口さん、なんかおかしくない?」

「おかしいってなにが?」

「今まで寝たことないくせにいきなり英語の授業中に寝るのよ?しかも坂口さんって英語が超好きなはず!」

「そ、そうなの?」

「だって毎日英語で書かれている小説読んでるもん。なのに英語の時間に寝る?自分の好きな教科のときは普通、起きるでしょ~」



そんなもんなのかな?

私は眠たかったら寝ちゃうタイプ。