テストはあっけなく終わった。 ……いきなりテストなんて最悪だ。 「天野の読み方、ツボなんだけど!」 「でも可愛いよな!つまってるのが」 クラスの男子は私をからかう。 褒めてるのかけなしてるのかわからない。 だから嫌なのだ。 絶対に次からは読まないんだから! 私は再び、先生のほうを見た。 …あれ? さっきの余裕そうな表情が消えている。