『これより、故 指原愛子様の告別式を始めます』

ミーンミンミンミン―‥
2010年夏7月20日
私は最愛の人との別れに悲しんでいた。




白と黒の模様に包まれた会場の一番前には
写真立ての中で笑顔を浮かべている
最愛の母がいる。




母の死は急な病気ではない。
元々体の弱い母はずっと入院生活を送っていた。
そんな母を置いて―‥
違う女の元へ去った元父。
幼いながらも私は両親の離婚を理解し、母の面倒を見ていた。