サチを親父に紹介された時
俺は18になったばかりだった
「はじめまして」
そう言うあのヒトは
ぽってりとした
紅く艶やかな唇が
印象的で
さくらんぼみたいだった
昔から他人の事を
名前でなく
視覚から得た印象で
認識するクセのある俺の中で
あのヒトは
サクランボとして
インプットされた
さらさらの
ロングヘアーに
切れ長の目
それとは逆に
肉感的な唇
あのヒトは
とても魅力的で
一般的にも
美人、と言われる
部類に分類されるような
女だった
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…