予測していたように
パシッと

猫がつかんで

私の胸の奥
体の芯をつかむ


「俺が嫌いじゃなかったら…セックスする?」


美しい
金色の瞳


本当に


吸い込まれそう



でも
その奥は


怖いほどに
ほの暗く
どこまでも底が深くて



いつでも
ふりほどける程

ゆるく抱き締められた
私は


確かに
猫の


胸の鼓動を
聞いていた