きっと私の身体はジェリービーンズでできている。

冷やご飯があったはずから…


鍋に火をつけて


冷蔵庫を覗いていたら


当たり前のように
猫が部屋に入ってきた


何も言わず
ちょこんと


座卓に
座って待っている


その姿が少し
可愛くて


思わず顔がほころぶ



「…ニヤニヤしてんなよ」

私の目線に気付いた
猫がブスッとして言う


「炒飯でもいい?」


私が聞くと


「…ん」


頬杖をついて
勝手にテレビをつけている


さっきは嬉しそうに
笑ってたくせに

素直じゃないんだな


猫の無愛想さも
なぜか
気にならなかった

こおばしい香りがして
炒飯が出来上がる頃


私の部屋の


インターホンが鳴った