記憶のパズル

──キーンコーンカーンコーン




あ、チャイム…。



「んー…」



みずきさんは立ち上がり、背伸びをした。


そしてこちらを向いて、いつ俺の家に行けばいいか聞いてきた。



「じゃあ、家に帰ってから。メールでもしてくれれば迎えに行くよ?」


「え、いや、私が行くよ。記憶を取り戻すのに協力してくれるのに。家、どこ?」



みずきさんは手を横にふって俺の家を聞いてきた。



「あー、じゃあ、はい、これ」