「私、自分でもよくわかんないんだ。中学より前の記憶がないの」
「え…っ?」
「高校に入学する前に交通事故に巻き込まれて、記憶喪失になったんだって。
自分の本当の名前もわかんない。今の名前はここで預かってもらってる人がつけてくれたの」
「そっか」
「だから!会ってるかも…知れない」
「……」
若葉君はなにか考え込んでる。
信じられないよね。
そんな話。
でも、知り合いなら…いろいろ教えてほしい。
記憶を取り戻さないと。
「……うち、くる?」
「へ?」
うち、くる?
"うち"って若葉君の…家?
「え…っ?」
「高校に入学する前に交通事故に巻き込まれて、記憶喪失になったんだって。
自分の本当の名前もわかんない。今の名前はここで預かってもらってる人がつけてくれたの」
「そっか」
「だから!会ってるかも…知れない」
「……」
若葉君はなにか考え込んでる。
信じられないよね。
そんな話。
でも、知り合いなら…いろいろ教えてほしい。
記憶を取り戻さないと。
「……うち、くる?」
「へ?」
うち、くる?
"うち"って若葉君の…家?

