下の名前なんか覚えてない。



玄関の鍵をかけ終わると永井君はすでに階段をすたすた降りていた。




さてと…行くか。









***









駅前に行くと、すでにみんな揃っていた。



…いや、自分含めて5人しかいない。




よく見ると由依、日菜、拓也、竜介の4人がいる。



いないのは陽みたいだ。




「ごめん。遅れた」


「大丈夫。いまきたとこだし」



「よし、じゃあ行くかーっ」