36度6分…。


よし、下がった。

体温計の数字を見て学校に行く準備を始める。



朝ご飯はいつも食べ無いので制服を着て家を出た。

そう言えば、由依が転校生が居るって言ってたっけ。







学校に近づけば同じ制服の人が嫌でも目につく。


「おっはよー!」


後ろから元気の良い声が聞こえた。
そしてバシッという音と共に背中に痛みが。



「…痛い。竜介」


私の背中を叩いた人物は……竜介。
隣には苦笑いをしている拓也。


「眠そうな顔してんなー」


「黙って」