記憶のパズル

後ろを振り返ると陽が不思議な顔をしている。




「どうしたの?」




そう言いながら陽に近づく。





「今、なんか光ったものが前を横切った」



「ああ、たぶんホタルだよ」





人差し指を宙に浮かせればホタルが止まった。





「ホタル…?」


「うん。見たことない?」


「…初めて見た…」





前いたところじゃ居ないのかな?



私の人差し指にのっていたホタルはもういない。



私たちの周りには、ホタルが数匹。