来た、来た。 「え~?あいつ、また来たよ?」 愕然としている優子に向かって、私はきっぱりと言った。 「大丈夫。ちゃんと言ってくるから」 睨みつけながら、郁斗の側まで歩く。 「あのさ、香織、昨日の事だけど…」 「屋上に行こう。私も言いたい事があるから」