なんだろうふわふわした感じがする。
そうだ私、死んだんだ。
死ぬって夢を見ているみたいなんだ・・・
「みゆ、みゆ・・・」
お母さんの声だ・・・泣いてる。
ごめんねお母さん。親孝行できなくて・・・
「みゆさん、大丈夫ですか?」
あれ、今度はぞうもつやさんの声だ・・・
こんなにはっきり声は聞こえるんだ。。
「よかった・・・よかった・・。」
お母さんが泣いている姿が見える。
あれ?私生きてる?
ぞうもつやさんが、手術着をきてる。
「移植終わりましたよ。まだ麻酔が完全に
切れていませんので無理はしないでください。では・・」
何がなんだかわからなかった。
お母さんが、手を握りながら私に謝ってる。
「ごめんね。いじめられてること気が付かなくて・・・
お母さん失格だ。」
ぞうもつ屋さんに連絡もらって急いできたんだよ。
死ななくて本当によかった。
お母さんがすごく小さく見える。
「私こそごめんね・・・お母さんに心配かけたくなくて
いじめのこといえなかったの。」
2人で泣いた。
「もう2度と自殺なんてしないよ。ほんとうにごめん。」
私、生きてる。生きてるんだ。
おかあさんの手が暖かかった。