「ちょっ!ちょっと!!あたしのバック!!」
突然のことで、何もかも置いてきてしまったあたし。
「あぁ、はい。」
足を止めて、ポイッと投げ渡されたのはあたしのバック。
「じゅ、準備がいい……」
「だろ?」
「って!そうじゃな―いっ!!なんであたしと一緒に抜けたのよっ!!」
「気分だよ。気分。」
気分って……
「まぁ、連れ出しちゃった責任もあるし、どっか行くか」
「いい。帰る」
クルッと方向を代え、歩き出した。
「………」
「………」
「…………」
「っ!何で付いてくるのよっ!!」
ずっと後ろを歩いて付いてくる。
「え?気分?」
気分?って、あんたの気分なんか知るかっ!!
「とにかくあたしは帰るんだから、付いてこないでっ!!」


