「もう戻るか……」
「あっ、うん……」
南先輩たちをどうすることも出来ない。
あたしが出ていっても、さらに揉めるだろうし……
「ってか、何で皐があんなところに居たの?」
「は?だから担任に…「だから、あたしとあんた、クラス違うんだけど?」
皐は4組だから、あたしの担任にあたしを呼ぶように頼まれるわけがない。
「たまたま通ったんだよ。」
たまたま通った……?
あんな校舎裏を?
「嘘。そんなわけない!」
「はぁ―…、なんで信じないかな―…」
「信じ合えるほど、あたしたちに信頼関係は出来てないでしょ?」
「ふっ……ははっ。そうだな。」
っ………
無邪気に笑う皐に胸が高鳴った。
反則だ……
普段大人びてるからこそ、逆にこの笑顔は反則。
「あそこにはこれを吸いにな?」
そう言ってあたしの目の前で、箱を振った。
「っ!なんでそんなのをっ!」
皐が手に持っていたのは、タバコ。
「ストレスとか溜まるとつい……って、何すんだよっ!!」
皐の手からタバコを取り上げた。


