「ごめんなさいっ!!」
「は……?」
やっとの思いで発した言葉。
「た、助けてもらったのに……強がって。ごめんなさい……」
もうそこの角を曲がれば、南先輩たちがいる校舎裏。
腕を掴んだまま、ゆっくりと皐が振り向く。
「へぇ―…」
「な、なによ……」
あたしの目線の高さに合わせて屈む皐に、咄嗟に顔を伏せた。
「案外可愛いところもあんじゃん。」
「っ///」
そう言ってニヤリと笑う皐に、あたしの体温は一気に上昇。
「でも“ごめんなさい”じゃなくて“ありがとう”だろ?」
憎たらしい笑みを浮かべてあたしを見る。
「だ、誰が、言うもんですかっ!」
プイッと顔を横に向けた。
「あっ、また強がっちゃった」
「な、なによっ!」
「まぁ、あんたらしいな。」
『あんたらしい』って、皐に言われたくないんだけど。
「ってか、早く戻る…「なんでよっ!」
叫び声のような声があたしの耳に届いた。
「な、なに……?」


