「でっ、で?いいことって何?」
皐を直視出来ないまま、尋ねる。
「莉緒のお父さんには、もう許可貰ってるからな。」
「……へ?」
「卒業したら俺と一緒に海外に行くって。」
「な、なんでっ……」
「俺は最初から莉緒と一緒に行くつもりだったんだよ。」
「っ……」
ま、まさか、皐がお父さんに言ってたなんて……
もしかして、前に家に挨拶に来てた時に言ってた『男同士の話』ってこのことだったの!?
「じゃあ莉緒、次は下な」
「……へ?」
皐がニッコリ笑いながら、下を指差した。
し、下って!!
「む、無理っ!それだけは絶対無理――っ!!」
「じゃあベルトだけでも…「無理――っ!!」
それからそのやり取りを何度も繰り返し、結局あたしの着ているものを全てを脱がされ、お風呂に入れられた。
皐も自分で服を脱いで、入った。
「ちょ、ちょっとあっち向いてよ」
「ギャアギャアうるせぇな。」
「なっ!」
「わかったから。早く体洗え。それとも俺が洗って…「結構ですっ!!」
チッと舌打ちをして、浴槽の中で背中を向けた皐。
それを確認して、あたしは急いで体を洗った。


