“片親”なんてみんな気にしてなかったけど、あたしの噂や性格のせいで入学当初は全く友人が出来なかった。
そんな時、話しかけてきたのが詩織。
あたしがいくら拒否しても、めげずに構ってくる詩織。
そんな詩織はいつの間にかあたしの大事な親友になっていた。
詩織が居たから、今まで学校に来ていたようなものだ。
「……でも、それも終わりかもな……」
“自主退学”
それが頭に浮かんだ。
別に将来への希望もないし、夢もない。
目指すものがあって、この高校に入ったわけじゃない。
でも……詩織と離れるっていうのは凄く寂しい気持ちになった……
「……行こ」
バッグを肩にかけ、教室を出ようとしたその時。
「ちょっといいですか?」
あたしの前に立ち憚った女の子達。
「……なに?」
「ここでは何なんで。ちょっと一緒に来てください。」
はぁ―…またか。
何も言わずに、女の子の後をついていく。
連れて来られたのは校舎の裏側。


