「そこに座って」
お父さんは皐に、リビングのソファーに座るように言った。
「失礼します」
礼儀正しい皐。
「昨日は本当にすみませんでした。ですが、莉緒さんとは真剣にお付き合いをさせていただいています。」
ジッとお父さんを見る皐。
でもお父さんはずっとうつむいていた。
いい雰囲気だとは、到底言えない……
「莉緒さんとのこと、許してもらえないでしょうか?」
「………」
お父さん……
何で何も言わないの……?
重い空気が心配になり、あたしも口を開こうとした―……その時。
「莉緒のこと、守っていく自信があるのか?」
ゆっくりとお父さんが口を開いた。
「もちろんです。守っていく自信がなかったら、莉緒さんとは付き合ってませんから。」
「っ……」
ちょっと俺様発言。
でも、我が家に来て皐が初めて素を見せたような気がした……


