今日が休日でよかったな……なんて思いながら、カバンの中にある携帯を取った。
「もしもし……」
『莉緒っ!?』
「えっ!?皐!?」
電話口から聞こえてきたのは、皐の声。
皐からの電話なんて珍しくて、正直ビックリした。
『はぁ―…、よかった……。』
よかった……?
『何度も連絡したけど、取らないからさ。携帯取り上げられてんのかと……』
えっ……
何度も連絡してくれたの……?
全く気付かなかった……
「ご、ごめん……。」
『イヤ、俺の方こそ悪かったな……』
「うぅん。」
本当に申し訳なさそうな声。
『今日、お父さんは家に居るのか?』
「うん……たぶん。」
リビングに行けば分かるんだけど、何となく会いたくなかった。


